2012年6月9日

ととさまの誕生日

 私の父は、大正13年の6月9日に貧しい農家の長男として生を受けた。まさに今日が88回目の誕生日である。
 とっくに日本人男性の平均寿命を超えているが、幸いにも、今のところ両膝に痛みを抱えている以外、病気らしい病気はない。私としては、元気で1分1秒でも長生きしてもらいたいと思っている。
 
 それは、父が年金をもらっているからではなく、親に対する感謝の気持ちからだ。念のため記しておく。
 父は、大東亜戦争で兵隊に徴収されていた一時期を含め39年間、国鉄に勤めた。謹厳実直なポッポ屋であった。私と弟が学校を卒業するころに、自分の仕事の跡をついで欲しく、国鉄に入れと喧しく言われた。
 しかし、私は違う道を選択したので、国鉄に迷惑をかけないで良かったと思っている。弟は、父の言うとおり国鉄に入り、現在JRの社員である。
 で、今日この頃はサロンに出かけたり、テレビの歌番組を見たり、本を読んだり、ノンビリした日暮しである。父には現在、ひ孫が5人いる。年内にもう一人増えるが、彼ら・彼女らが家に遊びに来るのを本当に楽しみにしている。
 ところで、私の母親が亡くなったときは大変だった。連れ合いに先立たれた父の姿は、哀れで痛々しかった。ひと月くらいは母の遺影の前で泣き続けたのではと思う。声のかけようがなかった。なかったから放っておいた。
 さてそんなとき、「わしは、お前より先にいくぞ」と不出来な嫁に話したら、「善は急げ!」と言われた。なんでやねん。