2012年4月13日

ともだち

 今日、35年来の友・I と一年半ぶりに会った。私の数少ない友人の一人であります。
 この男の若い頃に付いたあだ名が、“マンミツゴンチャン”という。千三つ(せんみつ)という言葉があります。これは、真実は千回に三回ぐらいしか言わない、逆に言えば、997回は真実でないことを言う、ということで、うそつきのことですね。
 彼は、更に一桁うえの万に三つしか本当のことを言わない、そして、権太であったため、周りの仲間たちからそう呼ばれていました。
 しかし、頭は見えないが尻は丸見えというような嘘のつき方で、だまされた人は皆無だったと思います。まあ、ええ加減な奴です。ただし、彼のすごいところは、他人の悪口をほとんど言わない。私が人を誉める回数と彼が人を悪く言う回数は同じぐらいだと思う。つまり、滅多に無いということです。
 何かお互いに惹かれあうものがあるのか、腐れ縁でつながっているか分からないが、長きにわたって友達でいます。
 彼は、○○化学の下の下の・・・下の会社の社長です。特殊な樹脂を扱う化学産業分野の仕事をしています。輸出関連が多く、彼の会社は海外の経済と直結しています。太陽光発電のソーラーパネルの部品なども製造していました。
 ところで、I は、聞いてもいないのに、私に近況を話してくれました。「欧州が、環境系のビジネスを奨励し、補助金を交付しながら太陽光発電に力を入れていたときは、製造が追いつかないくらいで、景気もよかったが、今は、ギリシャに端を発したヨーロッパ経済の動揺で、その生産は100から0。派遣の社員は全員辞めてもらい、会社全体の稼動は、通常の半分くらいの状態や。リーマン・ショックからやや立ち直ってきたかと思った矢先なのに、悪なるわ(-_-)」と。
 彼の抱えている問題は生易しいものではないと思うし、これからも厳しい試練を迎えると思う。しかし、彼の商売の経験と独特の動物的感で、幾度と無く窮地に立たされた場面から脱出したことを私は知っています。奴は、まるで起き上がり小法師のような男です。
 また会おう、マンミツゴンチャン。