2012年2月22日

小中学生の留年

 橋下市長は、小中学生が目標の学力水準に達しない場合、留年させることを検討するよう大阪市教育委員会に指示したと、テレビのニュースで知りました。
 で、この中身についての詳しいことは分かりませんが、教育評論家の尾木直樹さんが提案しているものに賛成してのことだそうです。
 今後、このことについての是非はいろんなところで論議されると思いますが、橋下さんらしいインパクトのある問題提起ではあります。
 橋下さんは、「学んだかどうかに関係なく進級させることで、かえって子どもたちに害を与えてしまっている。理解できない子にはわかるまで教えるのが本来の教育だ」とのお考えだそうですが、実は、分数計算ができないとか、漢字がよく読めないとか、慣用句がわからん、そういう大学生の話を聞いて久しいところです。
 本当に基礎的な小中レベルの問題でつまずいているという大学生がそこそこいるというお話をしばしば耳にします。そうだからといって、いきなり小中学生の留年はないやろ。
 尾木ママの提案とすれば、制度導入による十分なメリットは目論んではいるのでしょうが、直感的にどうかなと思います。
 一年生の中に三年次生の児童が入ることも想定されます。私のような年齢になれば、60才も70才も大して変わりはありませんが、小学校時代の一年の差は大きい、体格も精神年齢も運動能力も年齢によって大きな開きがあります。
 心身の発達に応じて教育を受けるのが大原則と思います。同年齢として学校生活や社会生活をともにして醸成される倫理感、道徳観、価値観などを共有する子供達を対象に、教育するのが自然な姿だと思います。
 
 ただ、帰国子女とか長期欠席があるとか、特種な事情によってはそういうこともあり得ると思いますが、しかし、そういう場合でも、本人や保護者が自発的に望むときに限られると思います。
 大学浪人とか、大学留年なんかは、長い人生の中でその遅れは十分取り戻せると思いますが、小中学生の留年は、人生の出だしで落伍者の烙印を押されるようで、子どもも親も世間の目から耐えられないし、本人の人生の後々まで影響が出る気がします。
 学力を担保する方法や、やり方は、土曜日授業を復活させるとか、補習をするとか、クラス分けを工夫するとか、教師の資質を向上させるとか、いろいろ他にあるのではと思います。